妊娠を望んでいる人にとって、生理がくることはとても残念なことですよね。
でも、生理が来たからといってガッカリするのは早いかも?!
なぜなら、生理のあとに妊娠発覚!なんてことがあるのです。
なぜ生理のあとに妊活発覚することがあるのでしょうか?
妊娠中でも生理がくることなんて本当にあるのでしょうか?!
詳しく調べてみました!
目次
生理のあとに妊娠発覚はありえる?!
「妊娠すると生理が来なくなる」ということは皆さんご存知だと思います。
でもなぜ生理が来なくなるか知っていますか??
生理と妊娠の仕組み
女性の身体では毎月妊娠に備えた準備をしています。
まず、生理が終わった後は卵子を育て、着床しやすくするために子宮内膜を厚くしていきます。
そして精子と卵子が無事出会い受精すると、受精卵は子宮内膜に着床します。
しかし、受精卵が着床しなかった場合は、厚くなった子宮内膜は剥がれ落ち身体の外に排出されます。
これが生理です。
ですから生理が来たということは妊娠していないということになるのですが。。。
中には『生理のあとに妊娠発覚した!』という人もいるのです。
その場合、生理と思っていた出血が着床出血だったということになります。
着床出血と生理の違い
着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床する時に出る出血です。
着床出血は妊娠すると必ず起こるものではなく起こらない人の方が多いです。
そして量も生理の出血よりも少なく1日ほどで終わることがほとんどですが、人によっては数日続くことがあり、それを『生理が来た!』と勘違いしてしまうことがあるようです。
もし、
- 生理が来たのにつわりのような症状がある
- 次の生理が来ない
という場合は、もしかしたら妊娠している可能性もありますので、早めに病院で検査してくださいね。
妊娠中でも生理がくる?!
体の仕組み上、妊娠中に生理がくるということはないのですが。。。
生理のような出血があることはあるので『生理がきた!』と勘違いしてしまうことがあります。
妊娠中の出血は、下記のことが考えられますので、心配な場合は産婦人科に相談に行ってくださいね。
初期流産
早期妊娠検査薬など検査技術が発達したことで、早い時期に妊娠が判明することが多くなりましたが、その反面、初期流産が判明することも多くなりました。
通常、妊娠5週ほどで子宮内に胎嚢が確認され、妊娠7週頃には心拍が確認出来ます。
しかし、その心拍が確認できる前に成長が止まってしまう自然流産は、ほとんどの場合、胎児の染色体の異常が原因と言われています。
残念ながら防ぐことはできません。
絨毛膜下出腫
受精卵は、子宮内膜に着床すると絨毛とよばれる組織を子宮内膜に伸ばします。
そしてお母さんからの栄養をもらうための胎盤をつくりはじめます。
この絨毛が子宮内膜の血管を傷つけて出血することがあります。
この時に出血量が多いと、血腫となり、生理と間違うこともあります。
小さな血腫は問題ないのですが、大きな血腫は流産につながる可能性もありますので、出血が続く場合は産婦人科に相談に行くと同時に、安静を心がけるようにしましょう。
胞状奇胎
異常妊娠のひとつで、胎盤になるための組織が、水泡状になって異常増殖してしまいます。
この場合、妊娠の継続はできず、病院での処置が必要になります。
出血量が少ないので、軽い生理だと判断してしまうかもしれませんが、下腹部に痛みも出ますので、出血と下腹部痛がある場合は、急いで病院に行ってください。
子宮外妊娠
通常、受精卵は子宮内膜に着床しますが、子宮内膜にたどり着く前の卵巣や卵管で着床してしまう異常妊娠です。
子宮外では受精卵は育つことはできないので妊娠を継続することはできません。
そして、細胞分裂を繰り返しながら成長していきますので、子宮外妊娠を放置すると卵管を破裂させて大量出血を起こしたりと、母体が危険な状態になる恐れがあります。
子宮外妊娠は下腹部に強い痛みと出血が続くので、普段の生理とは何かが違う、おかしいなと感じたら早めに受診しましょう。
妊娠後の出血と生理の違い
妊娠後の出血と生理の出血の違いが分からなければ、妊娠後の危険な出血の判断が出来ませんよね。
通常の生理の場合は、個人差はありますが少量の出血から始まり2,3日目が出血のピークでその後は徐々に量が少なくなり1週間以内に出血が無くなります。
しかし、妊娠後の出血は、おりものシートで間に合うほどの少量の出血で、量が多くなることはなくダラダラと続くことがあります。
そして妊娠後の出血の場合は出血があっても妊娠検査薬で陽性を示したり基礎体温が高温のままです。
ですから、出血の有無だけで生理だと判断せずに、そのほかの視点でも生理かどうか判断する必要があります。
まとめ
生理のあとに妊娠発覚したという話を聞くと、自分は妊娠にちゃんと気づくことが出来るか不安になりますよね。
そのようなときのためにも、日頃から自分の体調や基礎体温をしっかりと記録して、生理なのかつわりのような症状なのかを見極めることも大切だと思います!!
そして、もし出血があった場合でも落ち着いて安静にして、心配であれば病院で相談をしてくださいね。