化粧品、最後まで使い切れていますか? 自信を持って「YES!」と答えられる人は案外少ないのではないでしょうか。 化粧品が少なくなってくると容器の側面にたまったり、隅に残ってしまったり…。もったいないから最後までかきだそうとしても、なかなか出てこなくてイライラ、やきもき。 また、口紅やアイシャドウなどは新色が出るたびに新しいものを購入したり、色のバリエーションを揃えて複数づかいしている人も多いはず。中途半端にどんどん増えていって、気付けば「これ何年前から持ってる?」となった経験はありませんか? お肌に悪いような気はしていても、捨てきれずにコスメボックスにためこんでしまったり…。 それから、買ってみたものの好みではなかったという化粧品もあるでしょう。それらはほぼ新品同様。捨てるのをためらってしまいますよね。特に高かったものほどもったいなくって…。だからといって肌や好みに合わないものを使い続けるのは肌にも衛生的にもよくありません。 そこで、今回は化粧品を最後まで無駄なく使い切るコツについてご紹介します。
化粧品を残すことなく最後まで使い切るコツ
お気に入りの化粧品はしっかり使い切りたいですよね。ですが、なかには「もう少し残っているんだけど…」と思いつつもうまく使うことができず、もったいないと感じながら捨ててしまっているものも多くありませんか? 最後まで使い切ることができればコスパも良くなります。壊れたり、使いにくくなったらすぐに捨てていたという方は、ここでご紹介する方法を試してみてください。なかには数回~数十回分も使用回数を増やせる裏技もありますよ。ファンデーション
マスカラ
マスカラは終わりかけになるとパサついてしまうもの。乾燥が気になるようになったらすぐに捨ててしまうという方も多いのではないでしょうか。しかし、マスカラにも最後まで使い切るコツがあります。
すぐにできるのが、お湯を張ったカップにケースごと立てて入れるという方法。温めることでマスカラがゆるむので、固まってしまったときにはぜひ試してみてください。
また、マスカラの容器に化粧水を一滴入れて振ると、ケースの側面についていた液を絡めて復活させることができます。また、マスカラ専用のうすめ液も発売されています。ドラッグストアや100円ショップにもあるので一本持っていると重宝するでしょう。
グロス
グロスは容器の側面にくっついてしまって、最後まで使い切ることができず、残ってしまいがちです。クリアな容器に入っているものも多く、残っているのが見えるので、「まだこんなに残っているのに!」ともどかしく感じるもの。
最後まで使い切るには、綿棒でかきだす方法があります。ほじほじしたグロスをそのまま塗ることができるので、朝のメーク時や、急いでいる方におすすめです。また、マスカラと同じくお湯を張ったカップに入れておくのも効果的。温めることで側面についたグロスが底にたまって、すくいやすくなります。
ドライヤーで容器を温めるという方法もあります。その際はやけどに注意しましょう。
チーク
チークもファンデーションと同じく隅に残ったり、割れたりしやすいものの代表です。チークの場合はチークブラシを使えば最後まで使い切るのは難しい事ではありません。しかし、粉々に砕けてしまったチークはケースからこぼれてポーチを汚しがち。
割れて粉々になったり、隅に残ってしまったチークは、ポンポンチークに補充する粉として活用できます。
ポンポンチークとはパフが一体型になった詰め替え用ケースのこと。このケースに砕けてしまったり余ったチークを移し替えれば、頬に直接ポンポンと乗せるだけのチークに変身。100円ショップでも購入することができます。
ほかには、無水エタノールを含ませて固めるという方法もあります。先に紹介したファンデーションを固める方法と、粉々に砕くところまでは手順が同じです。チークの場合はケースに戻した後、ひたひたになるくらい無水エタノールを加えます。その後、余分な無水エタノールをティッシュでプレスしながら取り除いて完成です。
使い切りたい化粧品を変身させて賢く活用する方法
買った化粧品の色が合わなかった、香りが好みではなかった、肌質に合わなかったなどの理由からどうしても使い切れないものもあるでしょう。人にあげるという方法もありますが、一度開封したものをプレゼントするのは気が引けてしまう方もいるはず。そのような場合には思い切って、使用方法を変えることで有効活用することができます。 「せっかく買ったのに捨てるしかない」と諦めていた方はぜひ以下に紹介する方法を試してみてください。スキンケアアイテム
シャンプー&リンス、コンディショナー
余ったシャンプーやリンスは、なんと掃除に活用することができます。そもそもシャンプーは皮脂を落とすためのものなので、垢や石鹸カスがたまりやすい浴室を磨くのに適しているのです。いい香りのものが多いので、いつものお風呂掃除が楽しくなりますよ。
万が一合わなくても捨てずに、お風呂用洗剤が切れたときのために保存しておくといいでしょう。
トイレ掃除用洗剤としても活用できるほか、メイク用のブラシを洗ったり、洗濯をする際の下洗い用洗剤としても使えます。
リンスは柔軟剤代わりにもなります。使い方はお湯1カップにリンスをワンプッシュ溶かすだけ。香りは好きだけど使い切れないリンスがあるという場合に試してみてください。
それから、冬場の静電気に悩まされている方も多いはず。静電気が発生しそうなところを水で薄めたリンスで拭くと静電気が発生しにくくなります。同じく水で薄めたリンスをスプレーボトルに入れ、服に吹きかけると外出先での静電気防止対策に。
アイシャドウ・口紅
合わない&余ってしまったアイシャドウは、なんとグロスに変身させることができます。
作り方はとても簡単。お好きな量のヴァセリンを容器に入れたら粉末タイプのアイシャドウをまぜ合わせるだけ。少量でも色がつくので少しずつ混ぜて調整しましょう。ヴァセリンではなく、透明のグロスでもOKです。透明なマニキュアに混ぜるとやさしい発色のネイルカラーにも変身。
また、ブラウン系のアイシャドウは、ノーズシャドウとして使う手もあります。
口紅も途中で折れてしまったり、買ってみたものの色が合わなかったということが多いアイテムのひとつ。色が合わない場合は、他の色とまぜ合わせてお好みの色にチェンジ! または、リップグロスに変身させることもできます。方法は下記の通り。
中には使えないものも…時間がたった化粧品は消費期限に注意
しかし、どんなにもったいないと思っていても、あまり長期間にわたって使いまわすのは、衛生的にもおすすめできません。実は化粧品には消費期限があるのをご存知でしょうか。
また、消費期限内の化粧品であったとしても直射日光が当たるような場所に置いていると早く傷んでしまうことがあります。消費期限を過ぎた化粧品を使っていると、肌トラブルなどが起きることがあります。
化粧品の消費期限は未開封のものでも製造から約3年間というものが大半です。開封したものは長くても半年以内に使い切るように推奨されています。開封済みの化粧品は中に空気が入ることによって酸化し、劣化が早まったり、成分が変わってしまうことも…。。目に見えないけれど内部で細菌が繁殖することもあるようです。
化粧品ごとの消費期限目安は次のようになっています。
| ファンデーション・下地 | 6カ月 |
|---|---|
| アイシャドウ | 1年 |
| チーク | 2年 |
| マスカラ | 3カ月 |
| リキッドアイライナー | 3カ月 |
| リップ関連用品 | 6カ月 |
| スキンケア用品 | 6カ月 |
| 日焼け止め | ワンシーズンで使い切る |