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えっ!これもいらないの? 想像を絶するミニマリストが必要としないもの

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ミニマリストになるために必要なのが断捨離(だんしゃり)と言われています。
つまり常識的に必要と思われているものを一つ一つ捨てていくことです。ミニマリストになるために、人々はどんなものを、どんな順番で捨てていっているのでしょうか?

3つの段階に分けてミニマリストを目指してどのように行動できるのか見ていきたいと思います。最終段階に到達した時点であなたはかなりの上級のミニマリストです。

今後決して使わないものを断捨離する

はじめにミニマリストが断捨離できるのは、「今後決して必要ではないもの」を処分することです。たとえば大量にある今後読まないであろう書籍類を処分できるかもしれません。

古本屋に持っていけばわずかではありますが換金できます。洋服も今後着ないであろうものは全て古着屋に持っていくといいでしょう。この二つをするだけでそれなりに部屋はすっきりします。他にもカバン、靴、アクセサリーや趣味のものなど、今後ほとんど利用予定のないものは処分していきます。

以前は愛用していたウォークマンやMP3プレーヤーなども単なる記念品扱いになっているなら処分してしまいます。この第一段階の断捨離をするだけで家の持ち物は半分に減ります。しかし処分したのは今後決して必要ないものですから、今までと変わらない生活を送ることができるでしょう。

必要品を最小限にまとめる

続いて機能がダブっているものを最小限に絞っていきます。たとえば、暖房器具として、エアコン、コタツ、ハロゲンヒーターとあるかもしれません。これをエアコン1つに絞れるでしょうか。電子レンジ、オーブン、トースターをどちらか1つに絞れるでしょうか。文房具屋を開業できるほど、家に文房具が充実している人がいます。

ペンは1,2本に絞れるでしょうか。アルバムの写真なども全てパソコン上に保管してしまうことができるでしょうか。会社にプリンターがあるなら家のプリンターは処分してもいいかもしれません。このようにいらないものだけでなく、ちょっと知恵を働かしてモノを処分しても、今までとほぼ同じ生活を送れるかもしれません。

必要だったものとおさらばする

絶対必需品と思われたものを処分します。「えっ、これもいらないの?」と驚くかもしれません。たとえば、冷蔵庫、布団、炊飯器などです。これらのものを処分してどうやって生活するのでしょうか?そう、お米はなべやフライパンで炊いて、寝袋で寝るのです。

ちょっと料理をするときも、その日に買ったものをその日に使ってしまいます。魚の切り身とキャベツを買ってきて、フライパンだけで料理するといった感じであれば、冷蔵庫も炊飯器もいりません。そもそも昔は全てありませんでした。慣れてしまえばこれは絶対必需品というものともおさらばできるのです。

究極のミニマリストの家に残ったもの

エアコン、寝袋、財布、電気ケトル(飲み物は必要)、キャリーケース(中に着替えや洗面用具などの小物を入れる)、そしてパソコンです。上級ミニマリストともなると持ち物はここまで減らせるのです。

そこまで断捨離してしまうメリット

断捨離を実践してしまったミニマリストのお家には驚くほどモノがありません。モノがない生活というのはどれほどすばらしいのでしょうか?そこまで断捨離してしまうのには、それだけのメリットが存在するからです。断捨離から来るメリットを4つほどみてみましょう。思わぬメリットも発見できるかもしれません。

1、こだわりのアイテムだけが残る

厳しい断捨離の中生き残ったアイテムは、大のお気に入りアイテムということになります。アイテム一つ一つの存在価値が増し、「好きなものだけに囲まれて暮らせる」という夢のような状態が自動的に手に入れることになります。

家の中にこだわりを持つことは仕事にも役立ちます。家にあるものをこだわるという考え方を持っていると、自然と仕事にもこだわりをもって取り組むようになるからです。いつも質の良い仕事をするようになり上司の評価も上がるでしょう。

2、時間ができる

家の中が断捨離できてしまうと、それだけ管理しなくてはいけないものが減ります。管理しなくてよいということはそれだけ時間ができるということです。断捨離前は家の管理にどれだけ時間を割いていたか考えてみるとよいでしょう。押入れの中、思い出の品、趣味のものの管理のために数時間あっという間に時間が過ぎていたかもしれません。ところがいったん断捨離してしまうと、管理するものがなくなるので時間があるのに気付きます。

管理の時間だけでなく、モノを選択する時間も短縮できます。「明日何を着ていこうか」とどれくらいの時間悩んでいたか考えるとよいでしょう。洋服が少ないなら選択する時間が省けます。

部屋全体がスッキリすると掃除の時間も短縮できます。部屋の掃除はほうきではわくだけなので、わずか数分で終わってしまうでしょう。余った時間は自分を豊かにする他の有意義なことに用いることができます。

3、お金が溜まる

さらに断捨離するとお金が溜まります。なぜですか?断捨離後はできるだけモノを増やさないように心がけるので、余計なものを買うことがなくなるからです。今まで装飾費に何万も費やす傾向があった人は断捨離後どれほどの節約になるか考えてみると良いでしょう。

断捨離の際に不必要なものをリサイクルショップやネットオークションで売るときに得る収入もあるかもしれません。断捨離は少ない収入でも豊かに暮らすシンプルライフを送る上でもとても役立ちます。

4、いろいろ悩まずに幸福でいられる

最後に考える断捨離のメリットは気付きにくい点かもしれません。「悩みが減り、幸福になる」という点です。人間は所有しているモノが多いと豊かになっている気がしますが、実は悩みの種となっているかもしれません。

それを「失わないために」悩むことになるからです。その悩みを解決するためにホームセキュリティーを契約するかもしれませんが、高額のセキュリティー費用という経済的な負担が増すこととなります。

しかしそもそも家に貴重品がなければどうでしょうか?失うものがなければ悩む必要もないのです。

上記のように断捨離を実行するメリットはたくさんあります。しかし十分計画せずに断捨離を決行してしまった結果、後悔してしまう例もあるようです。

捨てて後悔することってないの?

断捨離には多くのメリットがありますが、「ミニマリストになるためには、捨てなくてはいけない」という義務感で断捨離してしまった結果、大後悔する例も数々聞かれます。同じ失敗を繰り返さないためにも他の人の失敗例から教訓を引き出すことにしましょう。

本来捨ててはいけないものを断捨離

「部屋をスッキリさせなくては」という義務感ですべてを捨ててしまい、あとで本来はとっておかないといけなかったと気付く例はたくさんあります。

例えば年金をもらうために必要な書類を捨ててしまうかもしれません。家にある書類からすべて解放されようと思い、よく確認せずにすべて処分してしまった人はたくさんいます。年金手帳や年金受領のために必要な給料明細も処分してしまったことに後で気付き、再び必要書類を手に入れるために多大な時間を費やすのはよく聞く話です。

書類の処分には細心の注意を払う必要があるということです。国、市町村の公式書類は捨てないようにします。処分してよいか迷うときはスキャナーなどでパソコンに保管してから処分すると良いでしょう。

続いて「健康のために必要不可欠なものを捨ててしまう」ケースもよくみられます。ある人は寝袋で生活すればよいと、布団や枕などをすべて処分してしまいました。

ところがしばらく寝袋で生活すると、疲れが取れないことに気付きます。結局まずは枕を購入することになり、それでも疲れが取れないので、結局また布団一式買いなおすことになったのです。

断捨離するのは良いことでも、健康を保つためのものは断捨離をしてはいけないということです。もちろん寝袋でも疲れが取れるタフな人も多くいるでしょう。ですから寝袋を購入し、布団を処分してしまう前に一度寝袋で寝てみて、寝心地などを確認してから、布団を処分するなどの段階的な断捨離が必要となります。

中には生活をシンプルにするために人間関係を断捨離する人もいます。電話の履歴をすべて消去してしまい、電話番号も変えてしまいます。しばらくは他の人から電話や連絡が来ない開放感を味わうことになりますが、結局後悔します。そう、自分が連絡がとりたいときに連絡が取れないからです。さらに再び必要となった人間関係を取り戻すのは、再び布団や電化製品を購入するほど簡単ではありません。

電話を替えるという口実で人間関係を断捨離するのも良いですが、アドレスや履歴などは残しておいたほうが良いでしょう。

手帳にある連絡先なども処分する前に写真の形で保存しておくなどの工夫が必要です。

他の人の物を断捨離

断捨離に伴うよくあるトラブルとして、他の人の物を処分してしまうことがあります。とくに家族と共同生活をしているときに起きやすく、当人は自分のものと認識しているものを処分し家族から不平が出ることが多くあるようです。

教訓として学べるのはなんですか?共同で使うことがある服や小道具は、家族に捨てても良いか聞いてから、断捨離を決行する必要あるということです。

あとで高値となることを知る

趣味のものをまとめて処分した後、それが高価なものだったと後悔する例も多いようです。全巻そろった漫画本やフィギアのセットなどは万単位で取引されることも多いようです。

学べる教訓は何ですか?趣味のものの断捨離は時間をかけて価値のあるものとないものを見極めながら行なうとよいでしょう。義務感でまとめてゴミに出すのではなく、リサイクルショップや、ネットオークションなどを活用し、しかるべき価格に換金しながら断捨離できるとあとあと後悔せずに済みます。

自分はミニマリストに向いてないと後悔

パンを焼くのはコンロでもできるとトースターを処分したら、パンを焼くのに時間が掛かることに気付くとか、捨ててしまった思い出のアルバムやお気に入りの雑誌の記事をまた無性に読みたくなり後悔する人もいるようです。その結果同級生の家に行って見せてもらったり、ネットでまた高いお金を出してまた昔の雑誌を買い戻すという実例もたくさん聞かれます。

再び以前の便利な生活に戻りたくなったり、昔のものと出会いたくなるようなタイプの方は、そもそもミニマリストには向いていないのかもしれません。それでもミニマリストの生活に憧れるのなら、洋服だけを減らしてみるなど段階的に断捨離すると後悔を減らすことができます。衝動的に感情が付いていかないまま断捨離するのは避けましょう。

まとめ

今回はミニマリストが物を減らすためにどのように断捨離して行くのか、断捨離を決行することにはどんなメリットがあるのか、そして断捨離で失敗しないためにどんな点に気をつけなくてはいけないのかを考慮しました。

こうやって考えてくると、大きく分けて2つの反応があるかもしれません。

1つは「とても参考になる」という反応です。ミニマリストとしてモノを減らすと一種の達成感があります。今まで絶対必要だと持っていた冷蔵庫、布団、炊飯器ともおさらばすると、「こんなに生活というのはシンプルに送れるのか」と感動するものです。

実際、独身男性の家では冷蔵庫は単なる開かれない倉庫と化し、ご飯も外で買ってくるほうが便利なので、炊飯器は単なる自炊をしている雰囲気を出すものと化しています。
部屋に本当に必要なものは実際のところわずかだと気付きます。

2つ目の反応として、「自分はやはりモノのある生活のほうが良い」という結論に至る人もいることでしょう。ほとんどのモノは目的があって存在しています。炊飯器も冷蔵庫も一定の機能を果たします。布団は疲れを取るためによく設計されており、卒業アルバムも思い出を振り返りかえられるようによくまとめられています。

それら役割があるものを断捨離すると、そのモノから来る恩恵にあずかれなくなるのです。ですからミニマリストは単に憧れでなるものではありません。信念を持って、ストイックに生きることに喜びを感じる人が目指す生き方なのかもしれません。

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