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オラック値(ORAC値)が高い食品はアンチエイジングできる?健康効果の有無を調査!

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アメリカ発祥で日本でもじわじわと広がっている「オラック値(ORAC値)」というものをご存知でしょうか?サプリメントで使われる単語なので、健康意識の高い方やさまざまなメーカーのサプリを利用したことがある方なら一度くらいは目にしたことがあるかもしれません。 ここでは、ORAC値とはどんなものなのか?ORAC値の高さ=健康効果が高いというのは本当なのか?実際のところを詳しく掘り下げていきます。

ORAC値とは?抗酸化作用の強さを数値化したもの!

そもそもORAC値(オラック値)とは何なのかというと、抗酸化作用の強さを数値化して表したもののことです。抗酸化作用は肌のシミ・シワ、関節の痛み、内臓昨日の低下などなど、老化が原因で起こるさまざまなトラブルの原因となる細胞の酸化を防ぐ作用のこと。ポリフェノールなどが代表的で、抗酸化物質や抗酸化成分などと呼ばれます。 つまり、ORAC値が高ければ高いほど抗酸化作用が高く、それだけ体の老化を防ぐ効果に優れているという目安になるのです。

ORAC値はアメリカ農務省が開発した数値

目には見えないサプリメントや食べ物の抗酸化力を数値かしてくれるORAC値を開発したのは、なんと日本の農務省にあたる米国の機関「USDA」です。サプリメント先進国のアメリカ政府が開発した数値なので信憑性が高いとされ、アメリカのメーカーが開発・販売するサプリをはじめ世界中のさまざまなサプリメーカーがORAC値の高さを競うようになりました。 日本ではあまりなじみのない言葉ですが、日本国内のサプリメーカーでもORAC値が高いことを売り文句にしている製品もあります。

ORAC値の高い食品とは?アンチエイジング効果の高い食べ物

ORAC値の高い食べ物には、以下のようなものがあります。
  • ナッツ類
  • アサイーやベリーなどの色の濃い果物・野菜
  • 香味野菜やハーブなど香りの強い食べ物
などなど、抗酸化作用の元となる成分はエグミや渋みの元にもなるため、香りや色の濃い食べ物には抗酸化成分がたっぷり含まれていることが多いのです。また、ナッツ類などの固いカラにおおわれた木の実は、実の部分に抗酸化物質を含む栄養素がギュッと詰まっています。 こうしてみると日本でも健康・美容食材として人気の食べ物が多く、ORAC値の高さ=アンチエイジング効果の高さというのにも納得ですね。

ORAC値は信ぴょう性がない!?米国農務省がORAC値を否定

抗酸化力を数値化という画期的な開発だったORAC値は、2012年になって米国農務省が数値の信ぴょう性を否定するという事態になりました。ORAC値の発表後、研究が進んだ結果、ORAC値で示す抗酸化力の全てが人間に効果があるものとは限らないと判明し、米国農務省がORAC値の信ぴょう性はないと発表して謝罪するという流れになったのです。 そもそも活性酸素・抗酸化物質ともに数えきれないほどの種類があり、一つの抗酸化物質は一つの活性酸素しか除去できないことがわかっています。また、人間の体内で発生する活性酸素だけが全てではなく、抗酸化物質が多い=人の老化を防いでくれるとは言えません。 こういった理由があるため、現在はORAC値の高さを競うメーカーは少なくなりましたが、ORAC値が高いことが抗酸化物質の多さを示すということには変わりはないため、一概に健康効果がないとは言い切れないという状況です。

健康的な食事とストレスフリーな生活が一番の元気の元!

ORAC値の信ぴょう性については2012年の時点で開発元の米国農務省がはっきりと否定していますが、日本では今でもORAC値の高い食べ物=健康効果が高いと紹介するネット記事が絶えません。実際のところは、ここでご紹介した通りORAC値が高いからと言って効果が高いとは言えないという結果でした。 「これを食べれば健康になる!」と言われるとついつい手を出したくなってしまいますが、健康に長生きするには健康的な食事とストレスのない生活が一番です。可能な限り生活を見直し、ストレスと上手に付きあいながら、足りない部分だけサプリや栄養価の高いと言われる食べ物に頼るようにしましょう。]]>

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