朝風呂のメリットやデメリット、正しい入浴方法などを徹底解剖
「夜は疲れててお風呂に入るのが面倒くさい」「朝入った方がなんかスッキリできる気がする」なんて理由から、朝お風呂に入っている女性って実は結構多いもの。
確かに夜って仕事の後で疲れてたりして「朝でいいか」ってつい思いがちですし、朝入った方が目が一気に覚めて元気になるような気がしますよね。
でもそれってなんとなくそう感じるだけで、本当の効果やメリットについてはあまり知られていないんじゃないでしょうか?また朝風呂の意外なデメリットや正しい入浴方法についても知らないという人は多いはず……。
今回はそんなみんなが知らなかった朝風呂の意外な効果や入浴方法などについて詳しくご紹介していくので、朝風呂派の人も夜風呂派の人も自分の入浴スタイルと比べながらぜひ一読してみてくださいね。
朝風呂のメリットって?
「朝風呂をすると目が覚めて、気持ち良く通学・出勤できる」という理由から朝お風呂に入るのが好きという人も多いと思いますが、これはなんとなくの気分などではなくちゃんとした理由があるって知っていましたか?
実は寝起きの体は副交感神経が働いたリラックス状態になっているんですが、朝お風呂に入ることで目を覚ます神経である交換神経が刺激され、それによりスッキリ目を覚ますことができているんです。
さらに熱によって体内の血管の血流が良くなり血圧も上昇し、眠気も解消。お風呂から出る頃には目も脳もスッキリと起き、体も活動できる状態に変わっているんです。
また朝お風呂に入ることで全身綺麗な状態になるので、当然良い気分で1日をスタートさせることができますよね。また準備の面でいうと、男性はお風呂に入ったついでに髭剃りができる、女性はメイクやヘアセットがスムーズにできるというメリットがあり、そういった理由から朝風呂を好んでいる人も多いようです。
朝風呂のデメリット
ただし朝風呂は夜風呂に比べてデメリットも多いと言われています。例えば夜お風呂に入って体を温めリラックスした後の方が当然ぐっすり休むことができますが、朝風呂の場合はそれができないので睡眠の質も下がってしまうのです。
睡眠の質が低いと体も十分休まらないので1日の疲れも解消されず、結果朝残った状態で起きそのまままた出かけるということになり、どんどん疲れが蓄積されていってしまいます。
そうなるとせっかく朝風呂でスッキリ目が覚めても、時間が経つにつれて眠気が復活していってしまい、結局ぼーっとした1日を過ごすことにもなってしまうんです。
また朝風呂は寝起きの状態からいきなり血管を拡張させることになるので、健康面でも心配の声が上がっています。例えばこの状態で水分が不足すると脱水症状に陥る可能性もありますし、急激に血圧が上がることで心臓発作を起こしたり脳出血になる恐れだってあるのです。
健康な人ならまったく問題ないのですが、高血圧や心臓病など持病を抱えている人はなるべく朝風呂は避けた方が良いでしょう。
朝風呂に入る際の正しい入浴方法
先程も言ったように朝風呂はデメリットも多く、中には健康被害をもたらすような不安な要素もあります。特に体温が低い冬の朝などは温度差も激しくなるので要注意。そこでここでは朝風呂を安全に楽しむために、正しい入浴方法をご紹介していきたいと思います。
まず朝起きた後はすぐにお風呂に入るのではなく、体を慣らしてちゃんと目が覚めてから入るようにしましょう。寒い日などはお風呂に入る前にコップ1杯の白湯などを飲んで全身を温めておくと良いでしょう。
またその際は脱衣所を先にある程度暖めておくのもオススメ。冬の脱衣所はかなり寒くなっている可能性が高いので、電気ストーブやファンヒーターなど小型の暖房器具で暖めるようにしましょう。反対に夏はお風呂の熱気も加わりものすごく暑くなるので、ドアを開けて冷房の風を送るなどして涼しくするようにしましょう。
そして入浴はちょっと熱めのお湯で短い時間で終わらせるのがポイント。シャワーの場合は42℃くらいのお湯にするとシャキッと気分転換することができますよ。
ただしお湯につかる場合は、あまり長くつかると副交感神経が活発になり眠気の方が勝ってしまうので、40℃くらいのお湯に5分程度だけつかるようにしてください。
これらの工夫をすることで安全で快適な朝風呂を楽しめるようになり、より高いスッキリ感も得られるはずですよ。