マウスウォッシュひとつでボディケアから掃除まで
消毒液として生まれたマウスウォッシュ「リステリン」
ドラッグストアなどで、気軽に購入できるマウスウォッシュのひとつとして知られるリステリンは、元々は19世紀半ばに外科手術用の消毒薬として開発されたものです。洗口液としての効果があると判明してからは、歯科医院向けのマウスウォッシュとして販売され、1914年からは一般向けにも販売されるようになりました。
リステリンに含まれる有効成分は、1,8-シネオール、チモールサリチル酸メチル、L-メントールの4種類。
1,8-シネオールには強い殺菌・防腐作用、L-メントールには防腐・消炎作用があり、サリチル酸メチルは医療用の消炎鎮痛剤としても、そしてチモールは歯科治療で殺菌剤として使われている成分です。
実はこの殺菌成分が、マウスウォッシュとして以外にもさまざまな効果を発揮してくれるということをご存じでしたか?
どこでも買えて便利な、リステリンを使ったさまざまな“裏技”をたっぷりとご紹介します。
ただし、メーカーが推奨しない使い方もありますので、裏技を使うときは自己判断でお願いします。
リステリン裏技~フットケア編
爪水虫対策に
水虫用の薬を塗る前にリステリンを使うことで、除菌ができて薬が効果を発揮しやすくなります。
①おけや洗面器に、足の爪がひたるくらいにリステリンを入れます。
②そのまま10~30分程度足をつけます。
③足をつけ終わったら軽く流水で洗い流し、きれいにふいてよく乾かした後に水虫薬をつけましょう。
足をつけられるおけがなければ、リステリンをひたひたにひたしたキッチンペーパーで爪先を包み、その上から食品用ラップで包んでもOK。つける時間やその後の工程はおけの場合と同じです。
足の角質オフ
ピーリング効果のあるお酢を一緒に使用します。
①リステリンとお酢をそれぞれ1/4カップずつ、お湯を1/2カップ用意し、おけや洗面器で混ぜ合わせます。
②混ぜた液体の中に足を20分程度ひたします。
③角質が柔らかくなっているので、軽石などを使ったケアの効果が高まります。
爪水虫対策と同じように、キッチンペーパーとラップを使って、かかとや足裏を包んでもOKです。
足のニオイ対策
足が臭くなってしまうのは、汗や靴によって蒸れることによる悪玉菌の増殖が原因です。リステリンを使って殺菌することで、足のニオイを撃退しましょう。
リステリンをひたしたキッチンペーパーで、足をすみずみまでふいてください。忘れがちな指の間、指と爪の境目なども忘れずに!
リステリン裏技~ボディケア編
ワキのニオイ対策
足のニオイと同じく、ワキも菌の増殖によってニオイが発生します。キッチンペーパーやコットンなどにリステリンをひたして、ワキを除菌することでニオイを抑えることができます。
虫刺されのかゆみ止め
虫刺されのかゆみ止めは、殺菌効果のある成分とメントールが配合されているものがほとんどです。リステリンも殺菌成分とメントールが配合されているので、かゆみ止めの代用品として使用できます。
コットンなどにリステリンを染みこませ、かゆみを感じる部分にたたき込むようにしてください。
マメがつぶれたとき消毒に
足や指先にできたマメがつぶれてしまったとき、そのまま触ったりむりやり皮をはがしてしまうと、症状を悪化させてしまいます。
リステリンをひたしたコットンなどでしっかり消毒しておき、絆創膏を貼るときは、パッドの部分にリステリンを少量つけて貼っておくと、傷を守りながら殺菌することもできます。
毛剃り後の肌の引き締め
熱がこもりやすいムダ毛処理後の肌には、肌のほてりを抑えるローションとして。直接肌につけても、コットンやキッチンペーパーにひたしたものを使ってもOK。特に男性のひげ剃り後のローションとして使うのがオススメです。
ニキビができそうなときに
ニキビができそうだな、というときには、コットンに少量のリステリンをひたして、肌にやさしく塗布します。
強くたたき込んだり、炎症を起こしているニキビに使用したりすると、症状が悪化することがあるので注意してください。
ピアスホールの消毒に
ピアスを開けたあとの穴は、こまめに消毒することで思わぬ化膿などを防ぐことができます。消毒液がない場合は、リステリンで代用してみましょう。
綿棒にリステリンを染みこませて、ピアスホールと周辺を消毒します。
口内炎の予防・対策
歯磨き後だけでなく、口内炎が気になるときにも、通常通り口に含んではき出すことで、口内炎の原因である雑菌を殺菌することができます。
口内炎ができてしまったら、歯磨き以外でも使ってみてください。ただしあまり頻繁にリステリンを使いすぎると、口腔内を守ってくれる常在菌まで殺菌してしまいます。口内炎が治ったら、歯磨き後の使用のみに戻しましょう。
リステリン裏技~生活編
歯ブラシの除菌
使い終わった歯ブラシを水で洗って、濡れたまま放置しておくと雑菌が繁殖しやすくなります。
歯磨きをした後はコップにリステリンを入れて、ブラシの部分をつけておきましょう。歯磨きのたびに殺菌用のリステリンを交換すると、歯ブラシを清潔に使い続けられますよ。
キッチン周りの消臭
生ゴミなどが臭うのは、雑菌や微生物が繁殖してしまうからです。
シンクの排水溝や三角コーナー、ゴミ箱など、ニオイが気になる部分には、スプレーボトルに入れたリステリンをひと吹き。殺菌作用でニオイが気にならなくなります。
トイレ掃除に
トイレが臭ってくるのも、雑菌やアンモニアが原因。リステリンを含ませたペーパーやぞうきんで床や壁をふいたり、リステリンと一緒にトイレの水を流すことで除菌できます。
洗濯機の除菌・消臭
洗濯機のニオイも雑菌によるものです。洗濯するときにリステリンをカップ1杯分、一緒に入れて運転させると、洗濯機そのものの除菌と消臭に効果があります。
ただし、洗濯物にリステリンの色が移ってしまうことがあるので、事前に色移りのテストをするか、多少色が変わってもいいようなものと一緒に洗う、洗濯物を入れずに水と洗剤だけで回す、といった工夫が必要です。
室内の掃除に
リステリンなら、手軽に除菌しながらふき掃除ができます。ふきんやキッチンペーパーなどに染みこませて、テーブルや棚などをふきましょう。リステリンは口に含んでも大丈夫なので、キッチンや子供がよく触る場所の除菌にオススメです。
ガラスなど素材によってはふき跡が残ってしまうので、目立たないところで試してみるとよいですよ。
加湿器の除菌
常に水と湿気がある加湿器は、意外と雑菌の温床になっています。汚れたままの加湿器を使っていると、知らないうちに雑菌まみれの水蒸気や空気を部屋中にばらまいてしまうことに…。
リステリンと水を1:1にした溶液を加湿器のタンクに入れて運転することで、タンクから加湿器内部までを除菌することができます。
裏技におすすめのリステリン
リステリンには、ノーマルから低刺激タイプなど、数種類のタイプが販売されています。どんな種類でも殺菌成分は変わらないので、マウスウォッシュタイプのリステリンなら、どのタイプでもOKです。
安いときに買い置きしておいて、いろいろなことに使える生活用品としてストックしておくのもよさそうですね。
オーラルケア以外にもさまざまな場所で威力を発揮してくれるリステリン、そのヒミツは医療用消毒薬として生まれたという歴史にあるのかもしれません。
スプレーボトルにリステリンを入れておけば、家の中のいろいろな場所で掃除用の除菌アイテムとして活躍してくれることでしょう。]]>