妊娠・出産

胎動が激しいのは赤ちゃんからのSOS!?その理由と対処法とは?

更新日:

胎動が激しさを増す日は本当に突然やってきます。ポコポコする可愛らしい胎動も束の間、ドカドカと蹴られる、パンチされるような激しい胎動に変化します。

胎動は自分がママになったことを実感できる貴重な体験です。最初は胎動を感じるだけで幸せに包まれているものですが、妊娠週数が進み赤ちゃんの胎動が激しくなると痛みや苦しさを感じるようになるママも少なくないのです。

初めて妊娠したママの中には「胎動が激しいことで赤ちゃんが苦しんでいるのでは?」「激しい胎動をきっかけに破水したらどうしよう?」と不安を覚える人もいることでしょう。

そこで今回は、赤ちゃんの胎動が始まる時期や胎動が激しくなる理由、そして胎動が激しくなったときの対処法について紹介します。

胎動っていったい何?

胎動とは「子宮内で胎児が動くこと」を意味します。胎児は羊水の中に浮きながら手や足など全身を動かしており、成長につれて手や足が子宮壁へ当たるようになります。これらの動作を母体が自覚することを「胎動」と言うのです。

実際に自覚できる胎動は、赤ちゃんが手足を曲げ伸ばす「キッキング」、体を回転させるような「ローリング」、しゃっくりのような運動が続く「しゃっくり様運動」、呼吸の練習をしている「呼吸様運動」の4種類に分類されます。

また妊娠初期は胎児の体が小さく子宮壁にぶつからないため、母体が胎動を感じることができません。

初産と経産婦では胎動の感じ方が異なる

なぜ初産婦と経産婦で胎動の感じ方が違うのか、それは初産婦さんは胎動を経験したことが無いためだと言われています。ですから胎児が動いても「胎動だ」と気付けないことが多いようです。

その反面で経産婦さんは、胎動を感じた経験があるので早い段階から自覚できると言われています。

妊娠17週あたりから感じる胎動はだんだん激しくなる

また胎動を感じる時期には個人差があり、早いママだと妊娠16週ころから、遅くても妊娠23週には感じられるようになります。

最初は赤ちゃんが手足を伸ばしたり、お腹の中でぐるぐる回るため、胎動を感じる場所にもばらつきがあり、お腹がゴロゴロするように感じるママが多いようです。その後、赤ちゃんの成長と共に胎動は激しさを増し、妊娠32週を迎えるころには痛みを感じるほど力強くなっていきます。

妊娠後期のママは赤ちゃんの胎動が激しすぎて寝不足になることや、破水するのではないかと不安になることもあるでしょう。そこで胎動が正常かどうか見極めるのは、安産のためにも大切です。まずは一日にどれくらい胎動を感じているか、きちんとカウントする習慣をつけましょう。

また週数で激しさに変化が現れる胎動ですが、1日に20~40分位のサイクルでも胎児の活動期がやってきます。この活動期になると赤ちゃんが覚醒し、活発に体を動かすので胎動も激しくなるのです。

そしてママが活動しているときは胎動を感じづらく、横になって安静にしている時は自覚しやすいという特徴もあります。そのため夜間の胎動が激しいと感じるママも少なくありません。

胎動が激しくなるとおこりやすい母体への変化は?

胎動が激しくなると、ママに以下のような症状が現れる可能性があります。

夜眠れない

胎動が少ないうちに眠ろうとしても胎児は40分程度で活動期になってしまうので、ママが眠るタイミングを逃してしまうことも少なくありません。

頻尿、尿漏れ

赤ちゃんが正常な頭位の場合には手足が膀胱側に来るため、その動きによって膀胱が押され、頻尿や尿漏れのような症状を引きおこしやすくなります。

胃痛、胃の不快感

赤ちゃんが逆子の場合、手足は胃側に位置しています。赤ちゃんの全身の動きや手足の運動によって胃が圧迫され、押し上げられるため胃痛や胃の不快感を抱くこともあるでしょう。

胎動が激しくなる原因は?乗り切り方はある?

妊娠後期に胎動が激しくなるのは、お腹の赤ちゃんが出産後に欠かせない機能や筋力を鍛える運動をしているからです。赤ちゃんの成長に伴って手足も大きくなり、子宮内で動けるスペースも少なくなります。するとママが赤ちゃんの動きをダイレクトに受けてしまい、痛みを感じます。

胎動が激しいと「お腹の赤ちゃんが苦しんでいるのでは?」と不安を感じるママも多いようですが、激しい胎動は赤ちゃんが元気な証拠だと考えましょう。

しかし、いつもより胎動が少ない時は注意が必要です。出産間際に胎動が減るのは自然なことですが、それ以前に胎動が急に減ったと感じたら迷わず病院に行きましょう。

激しい胎動が辛い!その乗り切り方とは?

次に激しい胎動の乗り切り方についてご紹介していきましょう。妊娠後期に入って一定の場所に激しい胎動を感じる時は、お腹を上下左右に振るなどして、赤ちゃんの位置をずらしましょう

また胎動を感じた場所を「キック」と言いながらポンと叩き、赤ちゃんの反応を待ち、キックできたら「上手だね!」とほめてあげることでコミュニケーションをとることができます。これを利用して動いてほしい位置に誘導するのも方法の一つです。

日中に軽い運動や家事をすることで、ママが活動している間は血液の循環が母体優先となり、胎児の活動性が落ちるので一時的に剥激しい胎動を抑えることもできます。

寝る時には抱き枕を使って横になり、お腹の圧迫感を軽減すると胎動の痛みを和らげることができます。

胎動の痛みの種類によっては逆子の可能性も?

また胎動をよく感じる位置によって、赤ちゃんの胎位を知ることもできます。正常な胎位は頭を下に向けている「頭位」であり、頭位の場合は下腹部や膀胱に胎動が伝わります

逆子の場合は胎児の頭が上を向いるので、手足はママの胃側、もしくは脇腹の近くに位置します。そのため逆子の胎動は胃やお腹、脇腹に感じられやすくなります。

胎児は子宮内を動き回っているので、胎動だけで明確に胎位を判断することはできませんが、目安として位置にも注目してみるとよいでしょう。

赤ちゃんの胎動が感じられない場合はどんな原因があるの?

胎動は赤ちゃんの元気度バロメーターです。しかし赤ちゃんの状態やママの体質によって、胎動が感じられにくいことがあります。それでは胎動を感じられない理由にはどんなものがあるのでしょうか、以下でいくつかご紹介していきましょう。

ママのお腹に脂肪がついている

ママが肥満体質、または腹部の脂肪層が厚い場合には胎動が感じづらくなります。その理由は、子宮壁から胎動を感じる神経までの距離が遠いためです。

ママが胎動を感じ取りにくい性質

胎動はママの体質によって感じ取りにくいことがあります。赤ちゃんは元気に動いていても、ママの自覚がないため胎動がないと感じることもあるようです。

羊水の量が少ない

羊水量が少なくなると、赤ちゃんが子宮内を滑らかに動くことができないため、胎動が減ると言われています。実際に妊娠後期には子宮内を占める羊水の量が減少するため、胎動も穏やかになりやすいです。

ダウン症の危険性

ネット上では「胎児がダウン症だと胎動が少ない」という噂が流れています。ダウン症の場合、筋力が弱いという特徴があることから、胎動が弱いのではないかと考えられました。しかし信憑性は低いので、健診結果や赤ちゃんの発育状況などを総合的に見て判断してくださいね。

まったく動かなくなった時に考えられる病気や危険性とは?

通常は生まれる直前まで多少の胎動が続きますが、赤ちゃんに何かしらのトラブルがおこると胎動が無くなってしまうことがあります。

その原因として、「胎児機能不全」が大きく関係しています。胎児機能不全は胎盤の機能低下や異常、臍の緒のトラブル、母体の心臓病や糖尿病などの合併症により引きおこされます。胎児機能不全になると赤ちゃんに必要な酸素が届かず、低酸素状態となって活動性が低下します。

胎動が全く無いのは赤ちゃんのSOSですので、普段から関心を向けて早期に対応できるようにしましょう。

もしも「胎動が無い」と感じたとき、受診するタイミングは「半日以上」胎動が全く感じられない場合です。ママが胎動を自覚していなかったケースもありますが、万が一のことを考えて受診しましょう。

胎動のカウント方法はどうしたらいいの?

ここでは実際に、胎児の健康状態を確認するために行う、胎動の「10カウント法」をご紹介しましょう。

活動期であれば10~20分で10回の胎動を感じられます。この目安を活用して、赤ちゃんが10回動くまでにかかる時間を計測するのが10カウント法です。10カウント法は一般的に、妊娠20週の後半ごろからできるようになります。

赤ちゃんが元気であれば、10回の胎動を30分以内に数え終えられるでしょう。かかった時間を比較して、胎動の変化が無いかをしっかり確認しておきましょう。

では実際に10カウント法を行う時、以下のポイントを押さえて実施してください。

  1. 食後や就寝前などリラックスしている時間帯に行う
  2. ママの体の左側を下にして横になる
  3. はっきりと自覚できる胎動のみを数える
  4. 60分以内で実施する
  5. グラフや表に計測した時間を記入する
  6. 感じられた胎動の種類や変化の有無も記載する

開始後20分以上経っても胎動が無い場合には、寝ている、元気がない、などの可能性があります。そのような場合は少し時間をおいて再カウントし、また動き出したところから1回目として数えるようにしましょう。

激しい胎動は出産間際まで続くことも!前向きにとらえよう

妊娠後期に胎動が激しくなると、痛みを感じることも多くなるのでママには喜ばしいことばかりではないですよね。基本的には正産期に入り、赤ちゃんが下がるにつれて胎動を感じる回数は減ってくるものです。

個人差があるので、出産直前まで激しい胎動を感じるママもいますが、それも赤ちゃんの個性です。少なくとも胎動が激しいほど元気なのは喜ばしいことなので、痛みを軽減させる工夫を取り入れながら前向きにとらえるようにしましょう。

そして胎動が激しくて何度も夜中におきることが、出産後の授乳リズムをつくる訓練になるという考え方もありますよ。ママが胎動を感じる時期は限られているので、出産を迎えるその日まで楽しんでおきましょう。

また胎児の健康状態はもちろんですが、妊娠後期は出産を控えるママ自身の健康管理も大切ですね。そこで妊娠後期の健康管理に必要なのが「葉酸」です。

妊娠後期は1日480㎍の葉酸が必要ですが、食事で480㎍を満たすのは難しいといえます。そこでおすすめなのが「葉酸サプリ」です。食事で不足した栄養を補うほか、多くの葉酸サプリには妊娠後期のママにも嬉しい成分が配合されてます。

ですが「妊娠後期に葉酸を過剰摂取すると胎児の喘息発症リスクが上がる」という報告もあるので、吸収率が高い葉酸サプリを摂取するのは心配ですね。しかし用法・容量を守って飲む分には問題ないので、まずは効果を実感するためにも正しく使用しましょう。

元気な赤ちゃんを迎えるためにも、ママの健康サポートとして、いまからでも遅くない葉酸サプリをはじめてみましょう。

おすすめの葉酸サプリとは
>> 妊活や出産に向けて未来の健康を望むためにも葉酸サプリを試してみよう

-妊娠・出産

Copyright© 専業主婦ユミのなんでも情報ブログ , 2024 All Rights Reserved.