赤ちゃんの笑顔にはそれだけで人を幸せにしてくれる不思議なパワーがありますよね。生まれてすぐの赤ちゃんが笑う新生児微笑(生理的微笑)とは違って、自分の意思で笑う時期は実は赤ちゃんによって大きな差があります。
やはり自分の子供にはよく笑う明るい子に育ってほしい!そう思う人は多いかもしれませんが、よく笑う子に育てるにはどうすればいいのでしょうか?よく笑う子とあまり笑わない子の一体どこに違いがあるのでしょうか?
そこで、ここでは赤ちゃんが笑い出す時期やよく笑う赤ちゃんに育てるためにはどうしたらいいのかなどについてお話しします。
赤ちゃんが笑い出す時期はいつ?
生まれたての赤ちゃんが笑ったように感じるのは先ほどご紹介したように、生理現象の1つで自分の意思で笑っているのではなく、可愛がってもらうための動物的本能からくる筋肉の自然現象と言われています。
実際に赤ちゃんが自分の意思で笑い出すのは生後2~3ヶ月とされています。この時期には大きな個人差があり、生後半年になっても笑わない子もいますしが、だからといって問題があるわけではありません。
近年自閉症などの発達障害が注目を浴びていることで、笑わない・言葉が遅いことなどに敏感になってしまいがちですが、赤ちゃんがよく笑うか、あまり笑わないかにはもともとの性格が大きく関係しています。
よく笑うのに性格は関係あるの?
生まれてすぐの赤ちゃんのときから性格なんてあるのか?と思いがちですが、性格は生まれ持った気質などの遺伝的なものと、両親の態度、環境などが組み合わされて決まっていくため、たとえ生後2~3ヶ月であれどしっかり性格は形成されています。
同じ親が育てたからといって、1人目と2人目ではその子を取り巻く環境も、両親の心情も全く違うため兄弟であっても全然違う性格になるのはそのためです。そのため性格的にあまり笑わない子もいれば、よく笑う子もいるのは当然と言えます。
よく笑う赤ちゃんに育てるための5つのポイント
遺伝からくる性格については変えることはできませんが、赤ちゃんが生まれてからできることはたくさんあります。そこで、よく笑う赤ちゃんに育てるための5つのポイントをご紹介します。
赤ちゃんはまねっこの達人のため、見たこと聞いたことを真似する習性があります。そのため親や祖父母・兄弟がニコニコ笑っている環境で育てば笑顔が多くなりやすいとされています。
新生児のころはまだうっすらしか周りが見えていませんが、2ヶ月ごろになれば少しずつ周りを認識できるようになるため、たくさん笑いかけてあげましょう。
たくさんコミュニケーションをとることで、赤ちゃんに安心感などの好意的な感情が芽生えやすくなります。感情がなければ笑顔も生まれてこないため、感情を育てるためにもたくさん話しかけるようにしましょう。
小さな子どもがいないいないばぁをとても喜ぶように、赤ちゃんは刺激のある繰り返し行為が大好きです。自分が行った行動によって誰かが反応してくれると、そのことに喜びを感じて何度も繰り替えすようになります。
赤ちゃんが笑ったときや、反応があった時には反応してあげるようにしましょう。
スキンシップをとることでオキシトシンという安心感を得られるホルモンが分泌されるといわれています。
さらに人と触れ合うことは情緒を安定させ、社会性を高める効果があります。安心感が高まることで、不安や不快感がなくなり笑顔が出やすくなります。
フィンランドのヘルシンキ大学が「妊娠中にチョコレートを食べることでよく笑う赤ちゃんが生まれる」という実験結果を発表したことが話題になっていました。
チョコレートを食べることでママのストレスが減り、フェニルエチルアミンという気分を楽しくするホルモンが分泌されることで赤ちゃんに影響が現れるとされています。
周りの笑顔が笑う子を育てる!
あまり笑わないとどうしても不安になってしまいがちですが、赤ちゃんはまねっこの達人ですから不安すらまねっこしてしまいます。
反応がないのに話しかけ続けるのは難しいかもしれませんが、赤ちゃんは自分の鏡だと思って笑いかけたり、話しかけたりすることを心がけましょう。