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最近は資産運用のために「海外口座」の開設を検討する人が増えているようです。
海外口座は日本国外における外国銀行の口座であり、資産の資産を外国において現地の通貨などで運用することになります。
海外口座の開設については日本国内の銀行に口座を開設するのとは異なり、複雑な手続きや手間などが必要です。
また資産は現地の通貨などで運用することになりますので、為替の変動などの影響を大きく受けることになります。
それではなぜそんな面倒な海外口座を開設する人が増えているのでしょうか。それは海外口座には日本の銀行口座とは異なる様々なメリットがあるからなのです。
高金利が期待できることが海外口座の大きなメリットです!
日本では超低金利政策が続いていますので、日本の銀行の定期預金に預けてもほとんど利息を期待することはできません。かなりの高金利が期待できるとされているネット銀行などであっても、その金利は1%にも満たないのです。
しかし海外口座には信じられないような高金利を期待できる金融商品が数多く存在します。効率よくお金を増やしたいという人にとっては、海外口座を開設して資産を運用すれば圧倒的に有利になるのです。海外口座であれば年利3~5%程度の定期預金を選ぶことができますし、また投資信託などを選べば年利10%以上を期待することもできるのです。
税制面におけるメリットもあります!
また税制面で有利となる場合もあります。日本で金融資産を購入した場合には利息や配当金からは2割が税金として控除されることになるのですが、海外口座であれば利息や配当金に対する税金が非課税となる場合もあるのです。2割の税金についてはそれほどの違いはないと感じる人などもいるかもしれませんが、運用する資産額が大きい場合や運用益を再投資して長期的に運用する場合などには大きな違いとなるはずです。(ただし日本在住の人の場合には別途税務申告が必要な場合があります。)
リスクヘッジとして海外口座を利用することもできます!
最近ではギリシャなどにおける財政破綻が大きな話題となっているのですが、これについては私たちの国である日本も決して人ごとではないのです。日本の国債発行などによる借金の総額は、現在1000兆円を超えています。
日本は世界一の借金大国なのです。日本の将来については様々な意見があるのですが、数年後~数十年後には財政破綻により日本円の価値がなくなるのではないかと考える人の数が増えているのです。そのような人にはリスクヘッジとして、資産の一部を海外口座に移動して日本円以外の海外通貨で運用することをおすすめします。自分の資産をドル・ユーロ・円などに分割して運用することで、リスクを分散することができるのです。
その他にも様々なメリットがあります!
海外口座にはその他にも様々なメリットがあります。例えば為替の動きによって為替差益を得ることも可能です。ただしこれについては逆に為替差損が発生する可能性もありますので注意が必要になります。
またFX取引などを行う人であれば海外口座を便利に活用することができますし、海外留学や海外移住などを検討している人であれば現地通貨による資産運用が将来役立つでしょう。
海外口座にはデメリットもありますので注意が必要です!
海外口座にはメリットが豊富なのですが、一方ではデメリットも存在するため注意が必要になります。海外口座は基本的には海外に在住している人向けの口座となります。
口座開設のためには原則として現地に足を運ぶことが必要になりますし、窓口でのやり取りを行うための言語力も必要です。また口座の維持管理手数料が必要となる場合もあります。
預金額が一定額以下の場合に維持管理手数料が必要になったり、また定期預金を解約する場合に解約手数料が必要になったりすることが多いようです。その他にも口座開設の際には様々な注意が必要になります。
利用したい海外口座の利用条件や商品内容、また税制についてなどについては事前にしっかりと確認しましょう。海外口座を利用するためにはしっかりとした目的意識を持つことが必要です。何かトラブルなどがあれば自分で解決することが求められますので、ブームだからと安易に考えずじっくりと検討した上で、くれぐれも自己責任で海外口座を開設するようにしてください。