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メガバンクの一角である三菱東京UFJ銀行では、一般的な普通預金の他にもう一つスーパー普通預金と呼ばれる商品も販売しています。
「スーパー」というだけあって、通常の普通預金と比較すると優遇措置が見られます。
スーパー普通預金の中でも大きく分けて段階金利型と全額保護型という2種類のコースがあります。
誰でもスーパー普通預金開設の申し込みができます。もし興味のある人がいれば、スーパー普通預金を作ってみるのも良いかもしれません。そこでスーパー普通預金の特徴について、ここで詳しく紹介しましょう。
段階金利型と全額保護型
先ほども紹介したようにスーパー普通預金には、段階金利型と全額保護型があります。両者の違いの中で大きいのは、金利の違いです。段階金利型は、預金額に応じて金利がそれぞれに設定され、定期的に利息の支払いが行われます。しかし全額保護型では、お金をいくら預けても利息はつきません。一見すると全額保護型はメリットのないような感じがします。
全額保護型の特徴は文字通り、全額が保護対象になる預金口座である点です。三菱東京UFJ銀行がもし今後、経営破たんした場合、預金は原則保護されます。ペイオフというルールを聞いたことのある人もいるでしょう。しかしペイオフは原則、預金1000万円とその利息分までが保護の対象です。
スーパー普通預金全額保護型で口座開設しておけば、1000万円を超える預金があっても、全額が保護対象になります。ですからもし1000万円を超える預貯金があって、分散管理をするのが面倒というのであれば、全額保護型にお金を預けることも検討すべきです。
ATM手数料がかからなくなる
スーパー普通預金の金利を見てみると、通常の普通預金と同じ利率設定になっています。ではどこが「スーパー」なのか気になるでしょう。大きいのは、ATMの利用手数料が無料になる点です。
スーパー普通預金に口座開設して、三菱東京UFJダイレクトに契約をします。すると預金残高によって、ホワイトとシルバー、プラチナステージという3段階に分類されます。それぞれのステージに到達すると、ATM手数料が無料になります。
預金残高の合計が10万円以上、もしくはインターネット通帳のEco通帳を利用しているのであれば、ホワイトステージをクリアできます。そうなると何度でも三菱東京UFJのATMを利用しても、利用手数料は無料になります。
預金残高が30万円以上になると、シルバーステージになります。シルバーステージになると三菱東京UFJ銀行以外でも、コンビニの提携ATMも月3回まで利用手数料が無料になります。三菱東京UFJ銀行では、セブン銀行やローソンATM、Enetのいずれとも提携しています。このためよりお得に日本全国のコンビニで、取引できるようになります。
預金残高が500万円以上になると、最高のプラチナステージとなります。こうなるとそれまでのシルバーステージの特典にプラスして、三菱東京UFJ銀行からの振込手数料が月3回まで無料になります。三菱東京UFJ銀行同士はもちろん、他行宛の振込手数料も無料です。
切り替えが若干面倒?
特別な手続きをしないでただ単に口座開設手続きをすると、通常の普通預金口座になってしまいます。スーパー普通預金の口座を持つためには、専用の手続きをする必要があります。この手続きが若干面倒な所が、スーパー普通預金のデメリットといえるかもしれません。切り替えの方法ですが店舗の窓口とテレビ窓口のいずれかを使って手続きできます。
最寄りの三菱東京UFJ銀行の支店に行って、窓口で切り替える方法があります。もしもわからないことがあったとしても、スタッフに直接確認できるので確実に手続きが完了できます。しかし手続きをする際に、印紙代の200円を負担する必要があります。
支店にはATMの他にテレビ窓口があり、こちらで口座開設の手続きをすることも可能です。窓口は3時に閉まってしまいますが、夜遅くまでテレビ窓口であれば受付可能な所が魅力です。そして窓口で支払う印紙代の200円を負担する必要もなくなります。
しかしテレビ窓口の場合、口座開設に若干時間が必要な点に注意です。手続きをするとダイレクトカードというのが自宅に郵送されるのですが、この郵送に1週間くらいかかります。しかもダイレクトカードを使って、ネットバンキングにログインをしないとスーパー普通預金が適用されません。このように手間暇がかかってしまうのが難点です。
それぞれにメリットデメリットがあります。どちらの方法で申し込みをするかは、少し慎重に判断した方が良いでしょう。
■まとめ
三菱東京UFJ銀行のスーパー普通預金は、ATMを頻繁に利用する人は口座開設をしておいた方が良いでしょう。無駄なATM利用手数料を負担せずに節約効果が期待できるからです。
また1000万円以上の預金額のある人も、万が一のことを考えて全額保護型のスーパー普通預金を開設しておくべきです。