動作確認情報をチェックすることが大事
格安スマホとは業者からSIMカードを購入して、スマホに挿入することで通信できるサービスのことです。たとえば皆さんの中で、過去に使っていたスマホを捨てずに手元にとってあるという人はいませんか?もしかするとその昔のスマホにSIMカードを入れることで復活させることもできるかもしれません。
ただしすべてのスマホで格安スマホとして活用できる保証はありません。自分のスマホが利用できるかどうか確認するためには、動作確認をする必要があります。格安SIM業者を見てみると、自社のホームページで動作確認情報を提供しています。自社のSIMカードを入れたところ、問題なく使用できた機種について紹介しています。格安SIMに契約する前に、自分の持っている機種が対応しているかどうか確認しておくと安心です。
動作確認はどのようにして行っているの?
ところでこの動作確認ですが、どのような方法で実施しているのでしょうか?たとえば格安スマホを販売しているIIJmioでは、ブラックボックステストと詳細調査の2タイプで検証をしているといいます。
まずブラックボックステストですが、外部から操作できる機能をチェックするテストです。簡単に言えば、実際に画面上を操作してみてきちんと作動するかどうか確認する手法です。IIJmioの場合、LTEに対応しているか、テザリングできるか、アンテナピクト、SIMサイズがマッチしているかなどのテストをします。
このブラックボックステストで動作に不具合の生じたもの、問題があった機種に関しては詳細調査を実施します。こちらはどこに問題の原因があるのか、問題が起きないようにするためにはどうすればいいかについて検証する工程になります。
こちらはよりテクニカルな調査になって、端末の内部のファイルや設定値、ソースコードなどの解析を実施します。このように多岐にわたる検証を行って、どの機種が格安スマホとして利用できるかを調査し、その情報をホームページなどで紹介しています。
SIMロック機能に注意
自分の使っていたスマホが使えるかどうかですが、もう一つクリアしなければならないポイントがあります。それはSIMロックを解除できるかどうかです。昔使っていたスマホというと大半の人が、ドコモやソフトバンク、auの機種を使っていたはずです。このような携帯キャリアのスマホですがSIMロックされていて、他のキャリアのSIMカードを挿入しても通信できない設定になっています。もちろん格安SIMカードでも同様です。
NTTドコモもソフトバンクもauも、基本的にはロック解除に対応しています。しかし解除するにあたって手数料がかかりますから注意しましょう。NTTドコモの場合、ほとんどの格安SIM業者がドコモの回線を使ってサービス提供しているので、ほとんどの機種が利用可能なはずです。
auの場合注意しないといけないのは、通信規格によって使えない機種もある点です。4GLTEに対応していれば問題はありませんが、3G通信の機種の場合格安SIMは利用できないことがあります。またauのLTE通信が届いていない地域に在住の方も、利用できない恐れがあるので注意しましょう。
ソフトバンクの場合、ほとんどの機種が対応しているはずです。しかし古い機種の場合、SIMロック解除にあたって手数料がかかりますから注意しましょう。