お風呂ってどのくらいかけて入っていますか?
2~3時間という人もいるようです。髪を洗って、身体を洗うだけではないからです。髪のトリートメントに時間がかかる場合もありますし、バスタブに設置されている浴室テレビで映画を一本見る人もいます。今の時代、お風呂グッズは溢れてかえっています。
シャンプーやボディーソープ以外にも、あわ立てネット、トリートメント、クレンジング、ツルツルかかと磨き、アヒルちゃんに至るまで、お風呂もまるで1つの部屋のようにモノで溢れかえっているかもしれません。ミニマリストのお風呂というのは実にシンプルです。今回はミニマリストのお風呂グッズの減らし方を見ていきましょう。
方向性
ミニマリストはお風呂の無駄なものを減らします。減らすのにまずは方向性を定めます。
2、全てをなくす
どちらかに方向性を定めましょう。どちらにもメリットがあります。
目次
必要なものを残す
お風呂グッズの中で必要なものを残します。お風呂は身体を洗う場所ですから、最低限必要なものは2つだけです。
2、身体を洗う液体
2つだけなのですが、浴場内にこれらのものを置くからには他のものを必要になってくるかも知れません。それはタオルをかけるものとソープを置く入れ物です。でももし備え付けのタオルかけや、腰より高いところにある物を置く場所があればその他のものは必要ないかもしれません。
ミニマリストは基本に戻るとよいことを知っています。昔の生活はとてもシンプルだったからです。ボディーソープをなくし純石鹸を使うと良いと気付いたミニマリストもいます。純石鹸は添加物がなくシンプルに体の汚れを落とすからです。結論としてお風呂内に必要なものを残すとしたら「石鹸とシャンプーとタオルのみ」ということになります。
洗顔フォーム・コンディショナー・トリートメントはどうする?
頭と身体を洗うためにお風呂の中に置くものは、できれば石鹸とシャンプーだけにしたいわけですが、話はそう簡単にはすみません。洗顔フォームやコンディショナー、トリートメントはどうするの?という方もいることでしょう。
モノを極力減らしたシンプルライフといっても、何も考えずにモノだけ減らすとかえって問題を引き起こします。いままでボディーソープとは別に顔は洗顔フォームで、髪はシャンプーの後にコンディショナーを使っていたでしょう。さらに何度かはトリートメントを利用していたと思います。それを急に石鹸とシャンプーだけにするとどうなりますか?
そう、確実にお肌と髪が痛んでしまうのです。そこでミニマリストは洗顔フォーム・コンディショナー・トリートメントを減らすことによって、髪と肌が痛んでしまわないように対策を練る必要があるわけです。
洗顔フォーム・コンディショナー・トリートメントはいずれも昔はありませんでした。肌や髪を守るために近年出現したものです。そもそもなぜケア製品が必要になったのか考えると自然と対処策が見えてきます。
簡単に洗うだけで肌や髪の表面の脂分をすばやく取り去ることができたのですが、同時に髪や肌の潤いが失われてしまいました。男性の多くはそれでも良かったのですが、潤いを求める人はさらなるケア製品が必要になったというわけです。
この点を踏まえると、洗顔フォーム・コンディショナー・トリートメント対処策が見えてきます。つまり潤いを残すソープ類にまとめればいいのです。
・洗顔フォームはどうする?
まず考えるのが洗顔フォームです。洗顔フォームとボディーソープを分けているのはなぜですか?成分が違うからですか?いいえ、実はこの二つ、ほとんど成分は同じなのです。ボディーソープのほうが合成界面活性剤が多く含まれており、皮脂を除去する力が強いという違いだけです。
洗顔フォームというのは、「お顔の皮膚だけは大切に洗いたい」という消費者の気持ちを満たすと同時に、製品数を増やして売り上げを伸ばすための商品と言えないでしょうか?ミニマリストは必要ないものは購入しないので、この2つをまとめてしまいたいところです。
合成界面活性剤を使用していない、自然のものでできた石鹸を使えば、あえて洗顔フォームを分ける必要がないと気付いているミニマリストはたくさんいます。どんなお勧め洗顔がありますか?紹介しましょう。
1、ソンバーユ 馬油石鹸
ミニマリストの中でも高い支持率を誇るのが「ソンバーユ 馬油石鹸」です。エデト酸(金属封鎖剤)やパラベン(防腐剤)などの添加物が一切使用されておらず、肌の反応がデリケートな赤ちゃんさえも使っていいほど肌に優しいのが「ソンバーユ 馬油石鹸」の特徴です。もちろんボディも洗えますし、顔も洗えます。髪も馬油石鹸で洗っている人もいるほどです。お値段は85gサイズで500円+消費税というものなので、1つにまとめられるのであれば決して高くないでしょう。
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2、サヴォンドマルセイユ オリーブ石鹸 200g
フランス産の上質石鹸です。地中海塩水を用いた伝統的な方法で作られる石鹸で、低刺激性で泡立ちがいいのが特徴です。自然のものなので洗顔石鹸として用いても問題なく、洗い上がりもさっぱりすべすべします。ミニマリストの中にも愛用者が多いでしょう。
3、牛乳石鹸
基本に戻ると良いものを発見できることにミニマリストは気付いています。侮れないのが日本で100年以上の歴史がある「牛乳石鹸」です。牛乳石鹸の製造会社は、石鹸文化継承のために販売当初からずっと同じである「釜だき製法」で石鹸を作りつづけています。もちろん自然素材を使った無添加石鹸なので、以前専用の洗顔フォームを使っていた人が牛乳石鹸に変えて肌荒れが起きなくなったというのもよくある話です。
牛乳石鹸は2種類あります。赤箱(100gで100円)は乾燥肌の人用のもので、青箱(85gで80円)は肌が油っぽい人が使うためのものです。
いずれもコスパ最高で合成界面活性剤で肌を痛めずに洗えます。節約もしたいミニマリストなら、まずは牛乳石鹸で身体も顔も洗ってみてはいかがでしょうか。
・コンディショナーとトリートメントはどうする?
つづいて考えるのが「髪のためのコンディショナーとトリートメントをどうするか」という問題です。これも洗顔フォームと同様すべてを1つにまとめられると良いでしょう。
昔はリンスインシャンプーというものがありましたが、シリコン成分が頭皮によくない影響を及ぼすことが知られるようになり、シャンプーとコンディショナーを再び分ける人が増えてきました。
しかし自然素材のもので、髪を洗いながらしっかりと髪の保湿やトリートメントをすることができるシャンプーというのが存在します。これぞミニマリストのためのシャンプーというのを1つ紹介しましょう。
・京乃雪のトリートメントシャンプー
これはミニマリストの中でも知る人ぞ知る、コンディショナーとトリートメントいらずのシャンプーで、すべて自然素材でできているのが特徴です。頭皮を痛めずにシャンプーできるだけでなく、1シーズン使えば髪はウルウルのツルツルになると評判です。コンディショナーもトリートメントもいらないのにそうなるのです。こんなシャンプーを一本お風呂場に置いておきたいと思うでしょう。
京乃雪のトリートメントシャンプーは、汚れも落とし、潤いも保ち、ツヤも出すという贅沢な願いをかなえるために、高麗人参と昆布エキスなど27種類もの和漢植物エキスが配合されています。もちろんお値段は安くありません。2,3か月分350mlで8640円もします。しかしネットで購入すれば20%OFFの7000円を切る値段で購入できるようです。
他にも天然素材のみで作られたトリートメントシャンプーがあるかもしれません。心配なのは本当に潤いも保てるようなシャンプーで汚れが落ちるの?という点かもしれません。実は合成界面活性剤を使っていないシャンプーは簡単に洗うだけではあまり汚れは落ちません。トリートメントシャンプーはそれなりの洗い方をしないといけないのです。
・トリートメントシャンプーで髪を洗うには
髪に潤いを保つことを主体としたシャンプーは洗い方にコツがあります。まず頭皮の汚れを浮かせるために髪を濡らす前に、頭全体をブラッシングして汚れを浮かせておきます。髪を濡らす前にさらに可能なら、指のひらで頭皮のマッサージをして地肌を柔らかくしておくといいでしょう。次にまずお湯だけで髪と頭皮を洗います。お湯で十分洗った後に、トリートメントシャンプーをつけてよくあわ立たせます。地肌をマッサージするようにしながら時間をかけて髪を洗い、最後に十分のお湯で流し、すすぎ残しがないようにすれば終了です。
トリートメントシャンプーは安くなく、洗い方も手間がかかるのですが、お風呂場はスッキリしますし、そもそもトリートメントの手間が省けます。本当によいものだけを使うミニマリストらしい選択と思いませんか。
ミニマリストが風呂場におかないもの
よく考えて必要ないものは断捨離するというミニマリストの考え方を持ってすれば、普段は当たり前のように置いていたお風呂グッズも意外にいらないモノだらけであることに気付きます。多くのミニマリストがお風呂場に置かないことにした3つ紹介しましょう。
1、バスマット
お風呂に入ってから出るまでのプロセスをよく考えれば、実は「バスマット」は無用の長物であることがわかります。バスマットはお風呂上がりに身体の水分を取るため脱衣所に置くものですが、考えてお風呂に入るミニマリストは不要と考えます。
「えっ、バスマットがないと脱衣所が濡れてしまうのでは」と感じるでしょう。しかしバスマットというのは、そもそも濡れた身体で脱衣所に出るので必要になるわけです。出たときに身体がすでに濡れていなければ必要ありません。つまりお風呂に入るときに、乾いたタオルをお風呂に持って入り、濡れない場所に置いておき、脱衣所に出る前の風呂場の中で身体を頭の上から足の下まで拭いてしまえばよいわけです。
お風呂場の中に乾いたタオルを置く場所がない場合でも、脱衣所のお風呂場のドアを開ければすぐに手が届くところにタオルを置いておけば、身体をすべて吹き上げて脱衣所に出ることができます。よく考えればバスマットはたしかに不要です。
バスマットをなくすことには幾つかメリットがあります。まずは脱衣所がすっきりするでしょう。さらに洗濯するものを減らすこともできます。それだけではありません。実際にお風呂場の中で身体をすべて拭いてしまう習慣のついた人は、脱衣場に出たときに「寒いという思いをしなくていい」と気付きます。身体が濡れていないと案外寒いと感じず、脱衣所ですぐに服が着れてしまえます。風邪も引きにくいのではないでしょうか。
2、風呂イス
次にミニマリストならなくしてしまいたいのが「風呂イス」です。なぜ風呂イスは必要ありませんか?
立って身体を洗ってしまえばいいからです。どうしても座って身体を洗いたいなら、床に座ってしまうというミニマリストもいます。風呂桶のふちに座るという人もいるようです。
ミニマリストはお風呂というものを「家で行なわなければならないひとつの仕事」と考えます。「立って洗うと一番早く洗える」ということに気付いた人は少なくありません。
外国行ったことがある人は知っていますが、お風呂場にマットや風呂イスが置いてあり、まるでお部屋のように過ごせるようになっているのは日本だけです。外国のお風呂場は基本シャワーのみで、身体は立ってサッサと洗って終わりです。立って洗うのは要は習慣ということですね。
風呂イスがなくなるメリットは、お風呂の時間の短縮だけではありません。お風呂場からイスという大きなものがなくなりスッキリします。
さらに風呂イスというのは風呂場の床に水が溜まってしまう原因ともなっています。お風呂場の水は、排水溝に向かって緩やかな傾斜となっているので、何もなければ自然と水が流れるようになっています。ところがイスがあることによって床に水が溜まり、水垢が発生します。
つまり風呂イスがないと掃除が楽になるでしょう。
3、風呂桶の蓋
なぜミニマリストにとって「風呂桶の蓋」も必要ないのでしょうか?風呂桶の蓋をいつ使うのかを考えれば自然とその理由が分かります。
お湯が沸いてからはじめの人が入るまでと、家族の一人の人が入って次の人が入るまでの間です。それならばお風呂が沸いたらすぐ誰かが入ればよく、その人があがったら家族の次の人がすぐにはいればいいだけの話です。こう考えると実はお風呂の蓋というのはあまり活躍の機会がないことが分かります。
むしろ無駄にお風呂の蓋が濡れることによって、蓋自体もヌルヌルしてきますし、カビも生えます。風呂桶の蓋を使った後立てかけると、そこに水が溜まり水垢発生の原因ともなります。
風呂桶の蓋を取り除いてしまうメリットはたくさんあります。大きいので取り払ってしまうとかなりお風呂場がスッキリするでしょう。蓋がないことによって風呂桶の掃除もしやすく、お風呂場全体も乾燥しやすいので清潔さが保てます。
風呂イスや風呂桶の蓋を取り除いてしまうと、さらにあるものが風呂場から自然と不要になるでしょう。それはカビ取り洗剤です。お風呂の中がスッキリしていると水垢やカビが発生しにくいということに気付いたミニマリストは少なくありません。シンプルライフはいいこと尽くしですね。
お風呂場に置きたいグッズ
バスマット、イス、風呂桶の蓋と、他の家庭では当たり前になっているバス用品を次から次へと取り除いていくミニマリストですが、本当に必要なものはお風呂場に置いておきます。なぜなら本当にお風呂場に何もなくなってしまえば、身体1つで突入しても何もできません。少なくとも頭と身体を洗えないといけないのです。
さらにできるだけお風呂場をシンプルにしてみたミニマリストも、「お風呂を掃除するためのものも必要だ」と気付いた人は少なくありません。
お風呂場は障害物となるイスやスポンジマットなどを取り除くとかなり掃除が楽になるのですが、水滴の一部はどうしても床や風呂桶に溜まり水垢が発生してしまいます。水垢を残さない一番良い方法、それは使うたびにサッと掃除を行なうことだからです。
「確かにお風呂場の掃除道具は必要だが、お風呂場の中には置かなくても良い」と考える人も確かにいます。しかしお風呂場に置かず他のところに置くのであれば、結局モノを減らすことにはならないのではないでしょうか。むしろ別の場所から持ってくる手間が増えてしまいます。ですから効率的に物事をすすめたいミニマリストなら、簡単な掃除道具はお風呂場に置いておきたいところです。
頭と身体を洗う、そしてお風呂場を掃除するためのグッズと言っても、実は次の2つのものを購入するだけで満たしてしまえます。そんな便利なグッズを紹介していきましょう。
1、中身の見える透明なシャンプーボトル
いまシャンプーのほとんどは詰め替えタイプとして売り出されています。地球に優しいだけでなく割安なのでミニマリストは詰め替え用シャンプーを購入するかもしれません。
詰め替えタイプのシャンプーを何に入れますか?もともとの容器は透明じゃないので、プッシュを押してスカスカといいだすまでなくなるのに気付きません。そのためにミニマリストが一番したくない、買いだめストックが必要になるのです。
ところが中身が見える透明なシャンプーボトルに入れ替えるなら、いつ詰め替え時期なのかひと目でわかります。余分な買い置きの必要はなくなります。
質の良い中身が見える透明シャンプーボトルはどこで購入できますか?ミニマリストの中で評判なのは、無印良品の「PET詰替ボトル クリア 600ml用」というものです。600mlなので大きいタイプの詰め替えシャンプーでも入れることができます。日本製で最後までしっかりポンプで出てきますし、お値段も税込みで320円なのでまさに良品です。
2、発泡ウレタン製石鹸置き
お風呂場は身体を洗う場所なので、石鹸だけはぜったい置いておく必要があります。石鹸が必要ということは、石鹸を置く場所も必要ということになります。石鹸はツルツルすべるものなので、石鹸置きがないと一箇所に安定しないからです。
ミニマリストの中で人気なのは、同じく無印良品の発泡ウレタン製の石鹸置きです。スポンジ状になった受け皿にヌルヌルの石鹸を置くことができます。スポンジなので水分が溜まらずいつも石鹸の回りを清潔に保てます。
さらにこの発泡ウレタン製石鹸置きがミニマリストに人気の理由は、単なる石鹸置きだけではなく、スポンジ状になっていてそのままお風呂の掃除に使えるという点です。お風呂を張る前か、お風呂を上がる前のいずれかに、石鹸置きを石鹸ごとつかみ、掃除したい部分をゴシゴシとすれば簡単に掃除が終わってしまいます。シンプルで清潔な空間を実現したいミニマリストにピッタシのアイテムでしょう。
値段も無印良品で同じく320円で購入できますし、取替え用のスポンジは280円とお手後と価格です。
ここまで最低限必要なものだけお風呂に置く方法を考えてきました。ところがミニマリストの中には、一切のものをお風呂場に置きたくないという人もいるようです。そんなことは可能ですか?可能です。
お風呂内の全てのものをなくす方法
2つ目の方法はお風呂に何も入れないという方法です。つまり銭湯に行く感覚です。毎日カゴに石鹸、シャンプー、タオルを持って自分の家のお風呂に入場するのです。これにはたくさんのメリットがあります。
1つはお風呂の掃除が簡単になることです。浴室というのは基本的に水が自然とはけていくように設計されています。つまり何もないと水が一箇所に貯まることはなく水垢やヌメリはほとんど発生しません。
シャンプーの入れ物やカゴなどもお風呂の中に置きっぱなしにするので、それら入れ物がカビたりすることもありません。毎回外の乾いたところに置かれるので清潔に保たれるです。
ところが何も置かなければ、全く掃除をしなくてよくなるというわけではないのです。お風呂場は湿気が溜まるので、浴槽などには水垢がどうしても溜まってしまいます。できれば掃除用のスポンジだけはお風呂場に置いておきたいというミニマリストもいることでしょう。そうすればすぐに掃除ができてしまいます。
最後にミニマリストがお風呂グッズを減らすとよい思わぬメリットを考えましょう。
時間が生み出される
お風呂に最低限のものしかないなら(もしくは持ち込まないなら)お風呂の時間は極めて短時間で終わります。恐らく髪を洗って身体を洗うのに10~20分で終わるでしょう。
その分大切な睡眠に時間が回せます。現在は商業主義の波で、お風呂グッズも次から次へと販売されています。一度お風呂をさっぱりさせてしまえば、思わぬほど気持ちがいいかもしれません。